2015/10/27

アイユ 23


[MV] IU(아이유) _ Twenty-three(스물셋)

10月は面白い月だった。
テヨン、アイユ、エプが三者三様の楽曲を発表した。
テヨンは、以前に取り上げたので、今日はアイユ。

アイユの「23」は、作詞作曲ともアイユ自身によって作られている(作曲は3名共同)
アイユは自作歌詞で、「不思議の国のアリス」の世界観を取り入れながら、子供から大人へと成長する23歳の等身大の女性を表現して歌い上げた。

これは正直意外だった。
というのも、アイユは、いまや国内で磐石の地位を築き、
商品価値の高いタレントであり、シンガーであり、女優であり、
まったく冒険をおかす必要のないポジションにいる。

イージーリスニングなバラードで、秋の物悲しさでも歌えば、
それで、事務所もスポンサーもレコード会社もすべてOKだったであろう。

でも、アイユはそんな現状を少し突き放し、まるでうそぶくかのような歌詞を書いた。

菩薩こと山口百恵が21歳で引退する1ヶ月に出した自叙伝「蒼い時」で彼女は、生理の話を書いている。
それは、山口百恵が売れ続け、自分が自分ではなく山口百恵を演じ生きていくなかで、実際の自分は商品ではなく生身の人間で、普通の子となんら変わりがないという、葛藤や憤りの表現であり、強い意思表示だったのであろう。

事務所を一人で背負い、大人達の戦略に沿って忙しい日々を送るアイユも似たような気持ちを感じているのかもしれない。
彼女は、国民の妹「アイユ」だが、同時にまだ22歳(数え年で23歳)のイ・ジウンという女の子である。

この「23」は、23歳のイ・ジウンと、国民の妹アイユの夢の中の会話なのかもしれない。

私はそう確かに今が楽しいよ
いやいや実は逃げ出したいよ
あぁ、分かった 私は恋がしたい
いや、お金を稼がなきゃ
当ててみて
どっちだと思う?

※歌詞和訳一部引用
IU(アイユー) 新曲「Twenty Three」 MV & 歌詞日本語訳(ひらがなルビ付き)
http://hanryu-blog.com/2015/10/25/iu-twentythree-japanese/
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